[平成13年2月25日矯正研究会]


反対咬合について総論


1.講演内容

2000年12月10日:長野:講師:松本歯科大学教授:栗原三郎先生

参加者:会員15名 川浦,北川原、佐藤、小林(範)、雫田、布施(修)、伊佐津、犬飼(啓)、窪田、小池、中田(具)、 山本、竹内、加藤、小塚




反対咬合

日本人特有の反対咬合があってエッジワイズ法では、解決できない症例もあります。成長発育と反対咬合は切って も切れない関係にあります。私は、アメリカで成長発育では有名なエンロー(CASE WESTERN RESERVE UNIVERSITY)のもとに留学していました。顕微鏡の見方について修行をさせていただき 、矯正にとって成長発育がどのように関係しているかを考えてみました。
矯正治療だけでは、解決できない症例に対して、外科矯正を含めて一連の反対咬合に対してのお 話ができると思います。矯正の限界を考えたときに外科矯正のボトムを見ていくことで患者の形態や我々の技量をみて決まってくると思います。
昨日も上田の国立長野病院の形成の先生たちとホットな話題で討論してきました。形成外科でも矯正医が関係した手術とでは予後に大きな違いが出てきますので、矯正医を大事にしていただいています。
Bone retractionについてロシア人のイザノフ博士が大腿骨を切断して伸長手術を沢山経験していましたが、成長点が両端にありますが、真中にも作ってしまうという発想です。長管骨と上顎骨いわゆる板状骨ではその性質が違うという討論をしてきました。松本歯科大学でもBone retractionの手術については盛んに行われています。臨床例もたくさんありますので、データを分析して、若手の先生にも最終処置をきっちりすることを心がけています。



99年のデータですが、無軟骨症はレセプターのFGFの3が欠損している場合におこるといわれていますが、ネズミの実験でFGFの3が欠損のネズミをつくりノックアウトマウスと言われていますが遺伝子レベルで骨が短く、顔面、体長ともに小さいネズミを作ることにイスラエルで成功しています。
反対咬合の症例


固定源が歯の場合は、A点だけの問題だけでなく上顎骨がどれだけ移動するのか効果を知りたいとチンキャップの効果あるいは上顎前方牽引装置の効果、を知るために顎態が相似した一卵性双生児のケースで、ビヨルクのインプラントピンを許可を得て埋め込み叢生のケースでしたがセファロ上ではほとんど同じでしたが、上顎牽引装置とチンキャップを使ったケースです。少女Aにはパラタルバーを入れましてアンカーをきちっと入れて少女Bには何もいれませんでした。ピンの動きを見てみるとチンキャップだけの少女Bでは下顎が開大していくことで4/4抜歯にてそれぞれ治しましたが、両方を比較してみるとFH平面で重ね合わせをしてみると、前方牽引とチンキャップを使用してアライメントしたケースとチンキャップだけでアライメントしたケースで比較してみると被蓋改善させることで大きな効果を発揮するが、その後の前方牽引の使用はあまり効果がでないという結果を得ました。両方3級ゴムを使用効果も考えられますが、被蓋改善の効果のほうがあると思います。
被蓋改善の方法はたくさんあると思いますが、むかしから使用されているチンキャップとリンガルアーチの組み合わせは下顎を回転させてしまう。歯を固定にするだけでは骨格に問題のあるケースでは頬骨に固定を求めるケースも出てくるのではと考えています。 リンガルアーチは安全な装置ですが、バンディングの不得意な先生は、プレートにダブルスプリングをかませた装置を紹介します。 力が強くなると浮いてしまうので、関口先生が開発した関口プレートはクラスプをつけてバイトを挙げてしまう装置で顎位は動いてしまいますが、被蓋改善した時点ではずしてしまいます。




骨格性反対咬合の症例(外科処置回避症例)









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